痙攣性発声障害の記録

「甲状軟骨形成術Ⅱ型」の手術の様子とその後 治療記録03

この記事は痙攣性発声障害の治療の過程を残すために、2013年7月21日に当時運営していたブログに投稿したものを一部加筆・修正し、掲載しています。

 

痙攣性発声障害治療のための手術「甲状軟骨形成術II型」

2013年7月16日、痙攣性発声障害の改善・治療のため、甲状軟骨形成術Ⅱ型という手術を受けてきました。

その手術とその後の現在(執筆当時)までの経過を、このブログに忘れない内に記しておきたいと思います。

なお、このブログでは、痙攣性発声障害の治療方法として「手術」を勧めているわけではありません。

また、私は一患者であり、専門的なことにはもちろん詳しくありません。

「痙攣性発声障害」という症状があることを知っていただきたいのと、手術を考えている方の参考に少しでもなればと思い、こうして記事を書いていますが、

このブログの情報を鵜呑みにせず、専門的なことはお医者さんや他の参考になるHPを見るなどして下さいね。

以上のことを理解した上で、この記事を読んで下さい。

 

手術までの振り返り

前にも書きましたが、痙攣性発声障害とは、息がつまるような感じがして声が出にくくなったり、「声を出さないと」と思う場面で思うように声が出なくなる症状です。これは私の経験で、他にも症例はあります。

接客業や電話対応など、仕事の場面で何かと厄介な症状です。

あまり周知されていない症状であるため、病院へ行っても原因が分からないと言われたり、ストレスではないかと精神科や心療内科に勧められることもあるようです。実際に私がそうでした。

大学生活の4年間、この症状とその原因がわからないことに悩まされてきましたが、

「本当にストレスが原因なのか?」

という思いはずっとありました。

とは言っても、耳鼻咽喉科へ行き、次は心療内科へ行き、じゃあ次は何科……?といった感じで、諦めに近いものを感じていました。

しかし、大学を卒業し、社会人になって2ヶ月ほどが経った頃、やっとネットで見つけました。

 

「痙攣性発声障害」という言葉。

 

会社の同期が「声帯が原因とかでは?」とヒントをくれたのがよかったのかもしれないです。

私は異変を感じてからまず最初に耳鼻咽喉科に行き、カメラで声帯の動きを診てもらって「問題ない」と言われたので、

カメラでちゃんと見てもらったし、声帯自体は悪くない、と思い込んでいた部分がありました。

結果、声帯自体に問題があったというよりも、声帯の動きに問題があったわけですが、

処方してもらった薬や先生のアドバイスで改善が見られない場合、いろんな可能性を考えることがとても大切だとよくわかりました。

 

専門の病院を見つけ、初診を受け、痙攣性発声障害の診断がおりたのが6月下旬。

紹介状を書いていただき、手術前の検診に行ったのが7月上旬。

そしてその病院で手術を受けたのが7月16日。

 

とんとん拍子で手術までいけたのには、上司に相談していたからだと思います。

病院を見つける前、上司と仕事をしていて声が出にくくなった時があったので、その流れで今まで声が出にくくなることが度々あって、今もまだあると伝えました。

手術を受けようと思うという旨を伝えた時も「早く治した方がいい」と理解してくださって、

新人なのに仕事を休ませてくださったり早退させてくださったり、本当に頭が上がりません。

まわりの方が知ってくれていること、理解してくれていること、これは本当に自分にとって心の支えとなりました。

 

いよいよ手術当日

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは手術当日の様子を振り返ろうと思います。

私は、京都にあるひろしば耳鼻咽喉科という病院にお世話になりました。

当日提出するものは、
・診察券
・保険証

そして、
・限度額適用認定証

私が受けた甲状軟骨形成術Ⅱ型という手術は、高額医療になります。

限度額適用認定証を提示することで、医療費を一定の額まで払えばOKになります。

ちなみに収入によって区分があり、その区分によって払う額が変わってきます。

私は新社会人のため、もちろん収入が少ない「B」区分。

今回払ったのは8万円程度。他一泊の入院費が6000円です。

 

人生で初めての手術……!

私はこの日、3人中3番目の手術でした。

病院に到着後、病室へ案内していただき、しばらくはくつろぐ感じ……なんですが、

私、人生初の手術。

そして、

人生初の点滴。

病室に入ってしばらくして、点滴を打ち始めることになりましたが、注射がかなり苦手な私。

点滴ってずっと刺さってるじゃないですか、点滴を打つと聞いた時点で顔面蒼白ですw

ちなみになぜ点滴を打つのかと言うと、

前日の夜11時から食べるの禁止、当日のお昼11時以降が飲むの禁止、なので栄養面での点滴と、

手術後の痛み止めなどの点滴のため、という感じみたいです。

手術前なのに点滴だけで顔面蒼白になった私😂

 

手術の様子

予定よりも遅い時間から手術がスタートしました。

メインの先生2人、看護師さん2人って感じです。

 

「すいません、けっこう注射とかでフラフラなるので手術中に目の前まっくらになったりするかもしれません……」

「だいじょうぶー、もう倒れてるから!笑」

 

という会話を先生としながら仰向けで横になりました。

ドラマとかでしか見たことない小さいマルがいっぱいのライトがあるー。

自分の顔は、布と紙を足して割ったようなもので覆われて、先生たちの手元はもちろん、顔も見えません。

 

「麻酔打ちますねー」

「はーい」

 

で、その後私の喉を触りながら会話をしている先生たち。

けっこう雑談っぽい感じで、まだ麻酔効いてないのかなー、位置確認してるのかなーとか思ってたら、

あれ、自分の喉もう開かれてる!!!??

麻酔ってすごいです(真顔)

 

前の記事でも書きましたが、この手術の内容を聞いた感じで簡単に説明しますと、

喉の外側から 皮膚 軟骨 声帯 があって、

皮膚を切って開いて、軟骨の間を拡げ、軟骨にくっついている声帯がそれに引っ張られて拡がる

という手術です。

どれくらい拡げるかは、手術中に実際に声を出しながら調整して決めていきます。局部麻酔なので意識は普通にあります。

実際に声を出してみてください、と言われたら、「えーーーーーー」と声を出します。

声帯を拡げてもらってから声を出してみたら、けっこう声が高くなってました。

自分では違和感がありますが、先生たちから聞いてみるといい感じだったようです。

 

私は軟骨を3mm拡げることになりました。

そのあとは切った部分を縫い、病室に運ばれて終了ですー。

途中、何度か今されていることを想像してしまってクラクラしそうになりましたが、そういう時は宇宙人に解剖されている妄想をして乗り切りました。宇宙人と交信したいあべです。

私は1時間弱くらいかかったんじゃないかと思います。

 

手術して思ったことは、基本的には痛くない。(麻酔したから当たり前だけど笑)

ただ、チタンブリッジを軟骨の間にはめる時、ぐっと押される時があるので、

その時に少し痛いというか、苦しいというか、そんな感じです。

あとは、けっこう先生同士が雑談……てわけじゃないですけど、話しながら手術してるので、

こっちも気が少し楽だったというか、緊張が軽減してありがたかったです!

 

手術後のケア、飲食など

手術が終われば、筆談生活スタートです!

手術が終わって30分経てば、飲み物を飲んでもOKです。

ただ、自分はむせてしまってあまり喉にもよくないので、飲み物は控えて固形物を食べたり、ちょっととろみをつけたものを飲みました!

手術後は食欲あるかなーと思っていましたが、朝からお腹がすいていたのと、病院の夕食があまりにおいしそうでけっこう食べられました(笑)

この病院は面会時間が21時までのため、母たちにはそれまでに帰ってもらいました。

ちなみに病室はかなり綺麗で、個室で鏡、洗面、テレビなどがあってかなり快適でした。

そして何より看護師さんがみなさん優しくて、手術中も手を握ってくれたり足をさすってくれたりして、もうそれだけで安心感が全然違いましたね。

 

自分は飲み物を飲む度にむせるので、先生に一応カメラで診てもらいました。

手術後は声帯が赤黒くなっていることが多いらしいですが、自分は正常な色で、手術もいい仕上がりとのことでした!

飲み物も時間が経てば自然に飲むことができると言われました。

この時一度声を出してみたのですが、掠れてほとんど出ませんでした。

恐らく抜糸後すぐも掠れることが多いのではないかと思います。

 

上司や同期、友達にメールやLINEで報告したりしてからは、初手術でかなり疲れたので、小さい音で音楽を流しながら夜の10時くらいには寝始めてました。

喉を伸ばすのに抵抗があったので、頭の部分を上げて寝ることに。

ちなみに点滴は寝る前にはもう外し、心拍数を図るやつを指に挟んでるだけでした。

 

手術翌日と数日の様子

次の日の朝。

よく眠れたんです、が、今までで一番こったかと思うくらいの肩こりにw

頭部を上げて寝たからですね……(笑)

 

朝、声帯や術跡の診察がありました。

昨晩カメラで診てもらったので簡単に診てもらうだけで終わりました。

朝食はパン主食で、家で食べる朝ご飯よりもはるかに豪華な内容でした!笑

朝、母が一応来てくれ、会計をして10時になる前に退院できました。

 

体調はすごぶるよかったので、お昼前から出社。

しばらく筆談になることは上司が伝えてくださったようで、皆さん私が話せないのに合わせてくださって助かりました。「ホワイトボードいる?」と気遣ってくださったり、「今笑ったらあかんのよなー?」って言いながらちょっと笑わそうとしてきたり(笑)

中には「喋れないのに仕事来るなよ」って思ってる方もいるかもしれませんが、というかいて当然な気もしますが、

みなさんの態度や雰囲気には正直救われました。

 

夕方になると薬も切れてきたのか、喉が痛くなってきてしまい、絆創膏ほどのガーゼの下あたりも少し赤くなってきてしまいました。

次の日も痛くて熱が少し出たので1日休ませてもらい、その翌日は体調もよくなったので出社。

この日はとても調子がよく、定時頃になっても喉は痛くならず、「この前みたいに赤くなってないね」と言われるくらい腫れなども大丈夫でした!

 

わかったのは、

痛い時や腫れている時に飲み物を飲むととてもむせやすく、腫れが引いている時は問題なく飲めます。

私だけかもしれませんが、腫れている時はたんが変なところに入ったような?むせ方をしていました。

あと、さすがに手術をしたら2日ほどは安静にしていた方がいいかもしれませんね(笑)

 

 

今日で手術をしてから5日ほど経っていますが、恐らく傷口がふさがってきていて、痛みよりも痒さが気になります(笑)

慣れてきたら寝る時も喉元をそんなに意識しなくても大丈夫なので、肩こりもマシになっています。

むしろ仕事で適度に動くことによってマシになったような気もします。

 

以上が、16日に手術を受けてから今までの経過です。

次に病院に行くのは、手術から1週間経った23日。

抜糸してきます。…痛くないかな(´・ω・)

抜糸が終われば、少しずつ声を出していく感じになると思います。最初は掠れるでしょうね。

抜糸が終わって何か進展があればまた書きたいと思います!

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